給湯器の選び方には、いくつかのポイントがあります!
「何を買ったら良いのか?」「どんな基準で選べば良いのか?」というのは、実際に選ぼうとしてカタログをみてみると、たくさんあって分からないものなんです。
給湯器選びの前の確認点
給湯器を検討する前に確認しておきたいポイントとしては、次の項目があります。
●家族の人数と使用頻度(同時使用するか?)
●必要な給湯方式(暖房機能がある [床暖房・浴室暖房等]、給湯のみなど)
なぜ、家族の人数や使用頻度の確認が必要かというと、号数を決める基準になるからです。
号数は、お湯の量を表します。
例えば、水温+25℃のお湯を1分間に24リットル出せれば、24号。
号数が大きいほど、一度に大量のお湯を使うことができます。
4人家族の場合、シャワーで約18号、台所で6号を同時に使用した場合、合計が24号。
なので、24号でちょうどいい計算になります。
一般的に、下記の目安で選ぶと良いと言われています。
●給湯箇所が1カ所なら16号
●台所とシャワーを2カ所同時に使用したいなら20号以上
●大家族の場合や、お湯をたっぷり使いたい場合は24号
私たちでお客様に確認するのは、いま現在お湯の出に関してご不便さを感じているか?ということ!
現在不満を感じていないのならば、同じ号数でよいと思います。
マンションによっては号数をおおきくできない場合もあるので、号数を変更したい場合は、管理組合さん等に確認しましょう。
給湯方式から選ぶ
給湯方式には、大きく分けて「給湯専用」「給湯+追い炊き」「給湯+追い炊き・暖房」の3種類があります。
給湯専用タイプ
キッチン、洗面所、風呂などへ給湯できる。
シャワー、浴槽にも給湯できるが、追焚きは不可。
給湯+追い炊きタイプ
給湯専用タイプの機能に加え、浴槽から水を循環させて追い炊きができる機能がある。
給湯+追い炊き+暖房タイプ
床暖房や浴室暖房が使えるタイプ。
ガス会社ではTESともよばれている。
現在の住宅事情では、「給湯専用」か「給湯+追い炊き」を選ぶのが一般的です。
最近では暖房機能のある機種も登場していて、1台で室内暖房、床暖房ができるということで人気を集めています。
機種タイプから選ぶ
機種タイプには、オート、フルオートの3つがあります。
それぞれの機能を比較してみると、こんな違いがあります。
オート
自動湯はり/設定水位でストップ/自動追い炊き・自動保温
フルオート
自動湯はり/設定水位でストップ/自動追い炊き・自動保温/自動足し湯
機能だけで比較すると、オートとフルオートの違いは自動足し湯だけに見えますが、実は自動保温をするための方式も違います。
フルオートタイプは、水圧を感知して温度や水量を測るため、誰かがお風呂から上がった場合に、すぐに温度や水量の変化を感知して追い炊きや足し湯をする仕組みになっています。
一方、オートタイプは、一定時間(30分程度)ごとにポンプを利用して温度を測り、追い炊きをするため、入浴のタイミングによってはぬるく感じる場合が出てきます。
フルオートタイプを使用していた人が、買い替えでオートタイプに切替えた場合、不満に感じることが多いと聞きます。
譲れない機能はどれか?をはじめに考えておくと、満足できる給湯器選びができると思います。